薪に密度を感じる

朝晩が冷え込んでくると、初めてストーブに火を入れるタイミングに、そわそわしはじめます。薪の準備はすっかり終わって、焚付用に細かく割り裂いては、ストーブの煙の匂いに思いを馳せます。薪ストーブというからには、木である薪を燃やして暖を取るわけですが、木にもいろいろな種類があります。
私達は工務店ですので、端材として出る角材なども、たまに薪に使用したりします。建築材料として出る角材の多くは杉や松、桧などの針葉樹が用いられています。この針葉樹は、薪として使うときには、焚付からストーブ内が暖まるまでの前半戦を担当してくれます。火がつきやすく、燃え尽きるスピードも早いため、ストーブが十分に温まってからは、広葉樹の薪を使いはじめます。
この広葉樹は、針葉樹と比べて密度が相当高く、同じ大きさの薪を持ち比べてもその重量の違いに驚きます。密度が高いため、広葉樹のほうが硬く、造作材の細かなところに使うこともできます。薪置場に、明らかに年輪の狭く赤みのきれいな薪があったので、ちいさな造作つまみなど作れないかと、切り出してみました。
スライド丸鋸で薪から角材を切り出す・・・
大工さんは中々やらない作業ではないでしょうか。
そもそも、材料を普通は木材屋から買いますからね。
ただ、材料を、部品をイチから作り出す作業も面白いんです。

切り出した木材の上に、趣味で集めた木の実を添えて。

50mm×15mm×20mm程度の木片を10度ずつ角度をつけて切り出し、引出しやちょっとした扉のつまみや取っ手に使えるパーツを。かなり硬い材だったので、目盛のない線引用の小さな定規の切り出しもしました。密度が高く、磨くと本当にキメが細かくってすべすべに。



1本の薪からはそれほど多くのパーツを切り出すことができませんが、時間を見つけては材料を切り出しストックし、今後のリフォームに使っていこうと思います。
造作パーツが映える
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