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地震に強い家とは

1995年1月17日 阪神・淡路大震災
2000年10月6日 鳥取西部地震
2008年6月14日 岩手・宮城内陸地震
2011年3月11日 東日本大震災
2016年4月14日 熊本地震

1995年の阪神淡路大震災から地震に強い家というキャッチフレーズが多くなりました。
こうしてみると平成の1989年から2019年の30年間で大きな地震が5件、小さな地震は数えきれない程起きているでしょう。
世界で起こるマグニチュード6の地震の20%が日本付近で起こっているというデータがあるほどです。

私は兵庫県の丹波市出身です。阪神淡路大震災の日、
遠く離れた丹波市でも深夜寝ている時に箪笥が倒れてきたと聞かされました。

地震は何が原因で被害がでるか分かりません。
倒れてきた家具や割れたガラス停電や断水や火災等いくつもの要因があります。

何度も経験を重ねる毎に住宅も地震に耐えられる構造に対応してきています。住宅の耐震等級という言葉がでてきたは阪神淡路大震災以降です。建築基準法で国が決めた耐震基準があります。

・等級1:建築基準法レベルで、最低限クリアすべき基準
・等級2:等級1で耐えられる地震力の1.25倍の力に対して倒壊や崩壊等しない
・等級3:等級1で耐えられる地震力の1.5倍の力に対して倒壊や崩壊等しない

この基準、「倒壊や崩壊等しない」とありますが、最近の地震は何度も余震が続きます。倒壊や崩壊をしなくても余震が続くと家の壁の中はどうなるでしょう。

家の構造は 通し柱、管柱、間柱、筋交い、桁、梁、束、まぐさ、垂木、棟木…
もっともっと細かな材料で構成されています。しかもそれを繋ぎ合わせるのは建築金物や釘で留められています。その金物や釘たちは家という大きな建物が揺れるとどこまで耐えてくれるでしょうか。

3㎜建物が動くと揺れを感じます。
1.5㎝揺れるだけで壁の下地の石膏ボードが耐力が下がり始めます。
1.5㎝はまだ安全ゾーンですが次の2.5㎝になるとどうでしょう。
破損ゾーンに入りました。倒壊はしなくても揺れが大きくなるにつれて家の躯体は金物や釘が外れ、破損していきます。

ではどうすれば良いのか。

耐震の為に躯体を固めるだけでなくプラスして制振装置をつける。という方法も選択肢のひとつとして挙げられます。制振というのは振動を制御するという意味です。揺れを抑え、倒壊、崩壊しない、また家の躯体が破損するのを防ぎます。制振装置もさまざまなものがありますが、大地震の際に装置が働くものでなく、小さな揺れから装置が働くものがより効果が見られます。家自体を傷つけない為にも制振装置をつける選択肢があります。

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