工事内容:キッチン室リノベーション工事
・キッチン入換工事・床フローリング上張工事
・壁/天井クロス張替工事
・造作家具製作
・造作建具製作 ・照明プラン/壁掛TV化工事/他電気工事
工事金額:~250万円
工事地域:山城多賀
機能をあえて
限定することで
広がる可能性
お問い合わせ当初、老朽化に伴うキッチン設備のお取替えでのご相談でお伺いいたしました。ショールームでご覧になったプランではセラミックトップや黒の扉面材を選ばれるなど、デザイン性にも関心を頂いていたので、キッチン自体に対する必要性能や、商品グレードによるメリット・デメリット、ご予算をお伺いした上で最大限の可能性を提案させていただきました。



実際に現状のキッチン空間を拝見させて頂き、7.5帖の縦長であり、入り口や勝手口など開口部・動線等使い勝手が難しいながらも、工夫されて空間を利用されている様子が伺えました。リビングにしてもキッチンにしても、お家全体のことにしても、人の通る線、動線というものを意識しながらレイアウトを考えるのと、そうでないのとでは、使い勝手が違ってきます。
そのためには家具の寸法もシビアに見極める必要があります。それに加えて、収納量を確保しながら開放感ある空間づくりとはどういうものか?すべてを叶えるカタチというものを私なりにご提案させていただきました。





キッチンのみの交換だけでなく、キッチン空間の機能性を向上するリフォームを考えるにあたって、この7.5帖の空間をどのように使いたいか?という質問からさせていただきました。7.5帖という広さ。キッチンとしては広く、ダイニングを兼ねるには現状のキッチン位置や冷蔵庫の所在地のママでは心もとない。しかしながらキッチンの向きや場所を変えるのはお施主様も、私としても良しとはせず、形を変えないことで何ができるかを考えました。
たとえキッチンの場所変更を可能にしても、入口、勝手口、窓などの開口部動線がそのままでは結局使用に制限があるからです。
伺った当初、立派なキッチン収納もございましたが、もともとの収納家具をすべて造作家具へ置き換え 、空間の統一性、開放感、収まり、そして機能性を叶えてはいかがかと、イラストなどでご説明いたしました。





最終的にご提示させていただいた金額は、当初ショールームでプランしていたキッチンを入れ替える「だけ」の工事金額とほぼ同金額。キッチンのグレードは大きく引き下げましたが、もともとプランされていなかった食洗機や、最上位ブランドでも選ばれるおしゃれな扉材など、機能性と高級感を維持。
動線と部屋全体の雰囲気を左右する造作家具の設計と製作。最近ご子息様が新築を建てられ、おしゃれな内装に憧れている・・・という言葉をきっかけに、予算度外視で「負けないようなおしゃれなキッチン室にしましょう!」と無茶して採用した下り天井と間接照明。空間を圧迫しない程度の上部造作棚に、L型キッチンコーナーの使い勝手をUPするコーナー棚も他造作材の色味に合わせて造作。キッチンのパネルに一部磁石をつけられるようにしたいとのことで、急遽作成した黒皮鉄風のアイアンバー。キッチンの3帖と作業スペース4.5帖の空間分けをするために、床は真鍮見切りでフロアー材の張り分けをし、天井は下り天井で、壁はキッチンパネルとクロスの貼り分け。通常キッチンパネルのエンドは見切り材を入れますが、キッチンパネルと、クロス壁面の高さを合わせることで、同色のコーキングで抑え、異素材による空間の切り分けをしながら、全体色としては統一感を持たせる・・・などなど、まだまだ書ききれないほどこだわりや、設置させていただいたものがあります。
断熱内窓の設置・高断熱点検口への入換・もともとお施主様のキッチン引き出しに未使用でしまわれていたレトロなポップアップコンセントの設置、スイッチ・コンセント類をPanasonicアドバンスのグレーに総入換、テレビモニターフォンの入換・・・などなど!
リフォームをされる際には、古くなり、色褪せたような、変色したような、昔の流行りで暗い色の木材が使われてるからと、壁紙や住宅設備には明るい白を選ばれる方がほとんどです。もちろん、壁紙選びに関しても、同じ電気の明るさで比べると、真っ白な壁紙と、暗い壁紙とで光の反射による部屋の明るさはもちろん違います。同じ体感の明るさを得るために、電球の数量を増やすなどをしなくてはいけませんが、LED電球が普及している今では、電気代や、照明による熱の影響なども少ないので、思い切っていろんな色にチャレンジされてはいかがでしょうか。せっかくリフォームするからには白く!と同じくらいの熱量で、せっかくリフォームするからには思い切って!と背中を押させていただいています。
また、私は木が好きで、自宅においても、最近の建材のように木目プリント材が巻かれたようなものでなく、無垢の木材が多用されている和室が好きなくらい、経年による木材の変化が楽しめる家というものが好きです。もちろん木材に塗装などなされた濃い色も好きです。少し築年数が経ったお家には、そういう木材独特の渋みというか重厚感があるものが多く、できるだけそれらを残したリフォームを私はするように心がけています。巾木も壁も全部剥がしてしまって、中身だけ新築同様!というものでなく、あくまでリフォームでいいんではないかと思います。そういった人の手が掛けられた痕跡も、家への愛着につながってくるのではないでしょうか。
そういった、もっとお家が好きになる。単純な設備の入換だけではなく、部屋や家全体の機能性・価値を上げるようなリフォームをご提供させていただいています。
住み方に新しい価値観を。

もっと家が好きになる
リノベーション相談会
毎週土日、コロナ対策をしっかりとして、完全予約制でお受け付けしています。お家も古くなってきたのでこんな家にしたい!というリフォーム相談から、流行りのスマホにつながる家電システムの構築、耐震や断熱、省エネ性能などの性能向上リノベーションなど何でも相談可能です!
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