new construction

家族を一つにつなぐ家

ウッドテックキムラが、大切なお客様と創り上げた
施工事例をご紹介します。

今回は新築のお家についてお話を聞きました。夫婦揃って建築業界経験があり、どのようなこだわりを持って設計し、その後生活はどのように変わったのかをお話ししていたたきました。

ー家を建てることになったきっかけを教えてください。

妻が前から家を建てたいと言っていました。僕は賃貸でもどちらでもいいと思っていたのですが、ちょうど便利な場所に土地が売りに出ているのを発見しまして、ちょうどいいね! ということになり家を建てることにしました。

ー家を作るに当たって、どのように決めていかれましたか?

どんな間取りにするのかは、妻とかなり長い時間をかけて相談しました。家事動線は良くしたいとか、収納はこうしたい、金銭的に考えるとここは難しいなど相談しながら、図面を20通り以上は書いたと思います。

実は常に顔を突き合わせながら書いたわけではなくて、大体僕が家に帰るともう妻は子供と寝てしまっているので、一冊のノートにそれぞれのアイデアを書き合って筆談をメインに話を進めました。それが学生の頃の交換日記みたいで楽しかったのは、ちょっとした思い出ですね。

ーこだわりやコンセプトを教えてください。

まず最初からこだわりとしてあったのは、玄関に入ってすぐにリビングというのがいい、というものです。通常はまず玄関に入ると廊下があったり、リビングまでにもう1枚ドアがあって少しスペースがあったりするものですが、そういうものが無い方がいい、家に入ったらすぐにみんながいるという空間にしたい、というこだわりがありました。

もうひとつリビングで言うと、キッチンは壁側につけるということですね。アイランドキッチンのような形にしてしまうと、キッチンがリビングとは別の空間として仕切られてしまうので、あくまでもみんなでひとつの空間で一緒に過ごしたいという妻の希望で、キッチンは壁に付ける形で設置しました。

その代わりダイニングテーブルをキッチンと同じ高さで作成し、調理にも使えるようにしました。休日は親戚を呼んで、みんなで料理をするなどして活用しています。

他には、洗面所と洗濯機は分けたいと思っていました。洗面所は人を呼んだ時に使う可能性があるので、洗濯機をあまり見せたくなかったからです。そのため洗面所と別にランドリースペースを作成して洗濯物を干せるように作りました。共働きなこともあり、基本洗濯は夜になってしまうことが多いので、室内で干せるスペースがあるのはとても便利ですね。

ーその他にこだわりはありますか?

家の機能的な部分でいうと、熱交換換気システムというのを使ってみたかったので導入しました。通常換気を行うと、冬は寒い空気が入ってくるし、夏は冷たい空気が出て行ってしまう・・・みたいなことになると思います。この換気システムは2つの換気口を使って交互に吸引と排出を行います。空気が出入りする部分に特殊なセラミックの装置がついていて、これが熱を貯めることによって部屋の温度が変わらないようにしています。例えば冬だと室内の空気の温かい温度を奪って冷たい空気として排出し、外気を取り込むときは排出時に貯めた熱を使って、空気を温めて取り込むということができます。

ー家を建ててからの生活の変化を教えてください。

以前に比べて家にいるようになりました。以前はアパートに住んでいたのですが、そのときはあまり家も広くなく休日は家族で出かけることが多かったのですが、最近は夫婦ともに家にいます。妻は休日、リビングで本を読んだりしてのんびりしています。

そして、実は家の内壁など様々な部分を自分の手で施工しています。建設中は平日に仕事をして、休みの日に自分の家を施工しに行く、という毎日でした。断熱材を入れたり、壁を塗装したりしていました。引き渡しされてからしばらく経ちますが、実はまだ未完成で・・・。建物自体はほぼ完成しており、今は庭を作成しています。ただ大工の仕事自体が趣味なので、楽しくやっています。

また、家ができてから親戚がよく集まるようになりました。2〜3ヶ月に1度くらいの頻度で妻の両親や妹家族、僕の両親など定期的にみんなで集まって食事をしたりする機会ができたのは、とても大きな変化だと思います。

妻が目指した「みんなが交流できる、人が集まる家」ができたのではないかなと思います。