TOP » ごあいさつ
私たちのはじまりは、初代が農業用の牛を使って建物を曳く「曳家(ひきや)」や移築に携わったことに遡ります。やがて「木村土建」として伊勢神宮の建立にも関わり、一休寺から感謝状をいただくなど、代々“地元に根ざし、木を扱うプロフェッショナル”として歩んできました。幼い頃の私にとって、祖父母の家はまるでテーマパーク。薪で沸かすお風呂や手動の洗濯機など、暮らしのひとつひとつが心躍る体験で、「木と共に生きる暮らしの魅力」を自然と学んだのだと思います。
父が代表を務めた「木村工務店」で大工として修業を積み、無垢材の個性を読み解く技術を磨きながら、一級建築士の資格も取得しました。もちろん紆余曲折もありましたが、4代目として「ウッドテックキムラ」へと改名。新屋号に込めたのは、“木のプロフェッショナル”として無垢材の魅力を伝えたいという強い想いです。自然素材に触れながら暮らす心地よさや安心感を、多くの方に感じていただける工務店でありたいと考えています。
時代の流れとともに、地元のつながりが希薄になっていく中で「どうすれば地域の暮らしを守れるだろう」と悩んだ時期がありました。そんな時に出会ったのが「LIXILリフォームショップ」になるという選択肢。厳しい審査を経て加盟店となったことで、住まいのメンテナンスの大切さを発信できる体制が整い、地域の皆さまとこれまで以上に強い信頼関係を築けるようになりました。
令和となった今、体に悪影響のある建材はほとんど使われなくなりました。そのため以前のような「自然素材」へのこだわりは薄れつつあるのかもしれません。しかしながら木や自然素材の本当の魅力を知る私には、そのことがとても勿体なく思えるのです。自然素材の家には暮らす人の心を穏やかにする力があります。のびのびと子育てしたい方や、家ではとにかくリラックスしたいとお考えの皆様はぜひ、奏ショールームで木と自然素材が心身に与える好影響を体感してみてくださいね。全面に自然素材を取り入れることが難しい場合は、アクセント的に取り入れてみるのもお勧めですよ。自然素材の家はイニシャルコストはかかりますが、メンテナンス性が高くランニングコストに優れている点も魅力の一つです。
もちろん、一般的な建材を使った家づくりも安心してお任せください。注文住宅をはじめ、古民家再生やマンションリノベーション、水まわりや内装のリフォームまで、幅広く対応しています。さらに不動産部門では土地に関するご相談も承っています。
地域の皆様に「住まいのことを気軽に相談してほしい」という思いからオープンしたのが「奏ショールーム」。いつでも立ち寄れる、開かれたあたたかな場所ですので、どうぞ気軽に遊びに来てください。
私たちがここまで歩んでこられたのは、ひとえに地域の皆様の支えがあったからこそ。100年の歴史に心から感謝し、その想いを胸に、これからも皆様に「心豊かな暮らし」をお届けしてまいります。
代表取締役 木村圭祐