戸川純の存在を全国的に知らしめたのはCM出演であった。ヤマハエレクトーンのCM出演を経て、1982年9月に衛生設備メーカーTOTOの発売した画期的な新製品ウォシュレットのCMキャラクターに起用される。このCMは「おしりだって洗ってほしい」「あなたのおしりを洗いたい」のキャッチコピーとともに話題を呼び注目を集めた。本人曰く「子供のときから、ずっと、メジャー志向」であり、このCMでポピュラリティを得たと実感する。女優業と並行して音楽活動も展開。ボーカリストとして、1982年6月に、細野晴臣プロデュースで「ゲルニカ」の『改造への躍動』でアルバム・デビュー。1983年5月にはバンド「戸川純とヤプーズ」名義でライブ・デビュー。ボーカルを担当し、そのサイケな世界観と圧倒的なライブパフォーマンスで話題になる。1984年にアルバム『玉姫様』でソロ・デビュー。独特な感性を活かし、以降は作詞も行う。その後も、長きに渡り様々なバンドでボーカルを務める。
戸川純を今の時代の若者は知っているかどうかわからないですが、かくいう私(S58生)も生で見ていたというわけではないですが、いろいろな音楽を聴いていると、このアーティスト・歌手が影響を受けた人物は誰なんだろうと遡っていると、いろんな人に出会うことができます。得に最近ではなかなか手に入らないビデオや音源がネット上でも閲覧できるようになっており、CDやレコードを買うまでもなく音楽を視聴したり、その他テレビ出演した際の違う表情なども見ることが出来るようになりました。そうやって音にたどり着いた時には、その歌手はもうこの世からいなくなっている、ということもたくさんあります。
私のような年でも、全盛期に聞いていたX-JAPANのhideや、ボガンボスのどんと、フジファブリックの志村、忌野清志郎などなどすでにいなくなってしまっている人も多くいます。それでも楽曲が残り、人の心や記憶、口ずさむ中に残り続けていくということはすごいことだと思います。音源を作る行為もPCひとつあれば簡単に(それでも知識入りますが)出来るようになり、発表する場もYOUTUBEなどのWEB上に数多存在し、1秒間に何曲生まれているかわからないような時代に、心に残る曲にあと何度出会えるものか?楽しみです。