VOICE
TRIGGER
今回家を建てようと思ったきっかけを教えてください。
DESCRIPTION
白をベースとしながら、黒鉄・無垢材・珪藻土、モールテックスと様々な異素材をバランス良く組み合わせ、特徴的な異国の家具でも調和が取れる内装デザイン。オープン階段や、仕切りのない玄関土間とリビングスペースなど、開放感と動線を意識したプランニング。随所にはウッドテックキムラの社屋の仕様を盛り込み、スタイルを確立させた1棟に。1部、お施主様によるDIY部分を残しながら、ご家族の成長とともに家も育っていく家となりました。INFORMATION
新築工事:木造在来工法築年数 :ー
居住人数:3人
建物種別:戸建て
エリア :精華町
妻が前から家を建てたいと言っていました。僕は賃貸でもどちらでもいいと思っていたのですが、ちょうど便利な場所に土地が売りに出ているのを発見しまして、ちょうどいいね! ということになり家を建てることにしました。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/土間の木タイル仕上げ
REASON
ウッドテックキムラを選んだ理由
奥さんの地元である地域に広く求めていた土地があったのが一番のきっかけになりました。そしてリフォームをはじめ、新築工事もワンストップで行えること、思い描いた理想の我が家をそのまま実現してくれる信頼感がありました。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/白タイルを正面に据えたリビング空間
IDEAL
どのようなお家にしたかったですか?
どんな間取りにするのかは、妻とかなり長い時間をかけて相談しました。家事動線は良くしたいとか、収納はこうしたい、金銭的に考えるとここは難しいなど相談しながら、図面を20通り以上は書いたと思います。実は常に顔を突き合わせながら書いたわけではなくて、大体僕が家に帰るともう妻は子供と寝てしまっているので、一冊のノートにそれぞれのアイデアを書き合って筆談をメインに話を進めました。それが学生の頃の交換日記みたいで楽しかったのは、ちょっとした思い出ですね。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/造作のモールテックステーブルを囲むダイニング
IMPRESSIVE
今回の新築で印象的なこと
まず最初からこだわりとしてあったのは、玄関に入ってすぐにリビングというのがいい、というものです。通常はまず玄関に入ると廊下があったり、リビングまでにもう1枚ドアがあって少しスペースがあったりするものですが、そういうものが無い方がいい、家に入ったらすぐにみんながいるという空間にしたい、というこだわりがありました。
もうひとつリビングで言うと、キッチンは壁側につけるということですね。アイランドキッチンのような形にしてしまうと、キッチンがリビングとは別の空間として仕切られてしまうので、あくまでもみんなでひとつの空間で一緒に過ごしたいという妻の希望で、キッチンは壁に付ける形で設置しました。
その代わりダイニングテーブルをキッチンと同じ高さで作成し、調理にも使えるようにしました。休日は親戚を呼んで、みんなで料理をするなどして活用しています。
他には、洗面所と洗濯機は分けたいと思っていました。洗面所は人を呼んだ時に使う可能性があるので、洗濯機をあまり見せたくなかったからです。そのため洗面所と別にランドリースペースを作成して洗濯物を干せるように作りました。共働きなこともあり、基本洗濯は夜になってしまうことが多いので、室内で干せるスペースがあるのはとても便利ですね。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/開放的ながら奥行きの感じるレイアウト
CHANGE
引っ越した前後で変化したこと
以前に比べて家にいるようになりました。以前はアパートに住んでいたのですが、そのときはあまり家も広くなく休日は家族で出かけることが多かったのですが、最近は夫婦ともに家にいます。妻は休日、リビングで本を読んだりしてのんびりしています。 そして、実は家の内壁など様々な部分を自分の手で施工しています。建設中は平日に仕事をして、休みの日に自分の家を施工しに行く、という毎日でした。断熱材を入れたり、壁を塗装したりしていました。引き渡しされてからしばらく経ちますが、実はまだ未完成で・・・。建物自体はほぼ完成しており、今は庭を作成しています。ただ大工の仕事自体が趣味なので、楽しくやっています。 また、家ができてから親戚がよく集まるようになりました。2〜3ヶ月に1度くらいの頻度で妻の両親や妹家族、僕の両親など定期的にみんなで集まって食事をしたりする機会ができたのは、とても大きな変化だと思います。 妻が目指した「みんなが交流できる、人が集まる家」ができたのではないかなと思います。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/高断熱高気密で玄関との仕切りなく設計
AUTHOR
蝦名正行
営業からプラン設計、現場管理までを担当新しい音楽に出会うのが好き。
昭和58年生-青森県出身-2002~京都在住-乙女座-O型-趣味:写真-資格:運転免許-禁酒禁煙中-職種(営業-現場管理-空間設備提案-造作家具提案設計-インテリア提案-照明他コーディネート)職務経歴(不動産賃貸業-デザイン業-WEB通販業-健康食品メーカー-動物病院-人形作家)
CONSEPT
土間もリビングの一部として認識する。だから仕切りはつくらない。土間は靴を脱ぐ場でもあり、身だしなみを整える場でもあり、ちょっとした物を置く収納でもあり、お気に入りの植物やオブジェを飾るギャラリーでもあり、そしてリビングの一部でもある。白をベースとしながら、黒鉄・無垢材・珪藻土、モールテックスと様々な異素材をバランス良く組み合わせ、特徴的な異国の家具でも調和が取れる内装デザイン。オープン階段や、仕切りのない玄関土間とリビングスペースなど、開放感と動線を意識したプランニング。随所にはウッドテックキムラの社屋の仕様を盛り込み、スタイルを確立させた1棟に。1部、お施主様によるDIY部分を残しながら、ご家族の成長とともに家も育っていく家となりました。
角材をサイコロ状に切り出し、年輪の木目をお施主様自身で揃えられた、木製土間。こちらはウッドテックキムラ社屋のエントランスでも採用している施工方法。随所にはウッドテックキムラの社屋の仕様を盛り込み、スタイルを確立させた1棟に。1部、お施主様によるDIY部分を残しながら、ご家族の成長とともに家も育っていく家となりました。施工中の記事は下記からご覧いただけます。
対面、アイランド・・・キッチンの位置取りに随分悩まれたお施主様ですが、家事動線やリビングを広く使いたいとのことで壁付タイプのキッチンを採用。そのかわりに調理スペースとしても食卓としても使用できる造作テーブルを作成。存在感を強くもたせる枠の太さに仕上げにモールテックスを用いることでリビングのアイコンとして、しっとりとシックな存在感を表しています。
最新のシステムキッチンの収納力の高さは昔に比べ格段に上がっています。また、近年の家族構成や生活スタイルにおいては、食器の保有量というのもずいぶん少なくなっています。そうした点を踏まえ、あえて上部棚は設置せず広々とした上部空間になっています。
必要最低限の壁、大開口の窓。それらによる弊害は外気温の出入りや室内の快適な温度の流出。だからこそ、断熱性能にもこだわり、玄関土間とリビングの仕切りのない造りながら、室温を快適に保てるようになっています。
1階と2階とでパブリックとプライベートを使い分けている家がほとんどだと思われます。階段というのはその境界を繋ぐものであり境目だとも考えられます。リビングからすぐアプローチできるオープンな階段ながらもプライベートな2階を覗くことはできない目線の間取りであり、境界をぼかすことで、1階の空間をより2階側まで広げてくれています。