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TRIGGER
リフォームのきっかけは?
DESCRIPTION
自邸のリビング空間。8帖にソファ、ピアノ、座卓、壁掛TVなど、一般的なリビングの配置でくらしていたものの、床のカーペットに直に座る生活スタイルである我が家にとって、実際の人がくつろぐ精神的な有効面積としては、動線やソファ上、ソファ横の角の空間などを除くと8帖のうち1帖と少ししかなく、また、物が雑多に広がる状況が常態化してしまい、より部屋が狭く感じていたため、いかに物が整理整頓されており、床面積を最大限利用できるかを考え、リビング空間の造作設計をしました。INFORMATION
改修部位:リビング造作家具制作築年数 :ー
居住人数:3人
建物種別:戸建て
エリア :城陽市
もともと奥さんの持ち家だった中古住宅を間取変更や床、壁、天井のリフォームをしたうえで入居したのですが、浴室・キッチン・2階和室など手つかずの部分もあったことと、入居当時はどんな生活にしたいか?どんなリフォームの方法があるのか?がわかっておらず、子供が小学生に上がり、今後の生活スタイルや物の増え方のリズムが見通せてきた今、「理想の家」像が見えてきて実現しようと思いました。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/壁面TVと壁面収納
REASON
ウッドテックキムラを選んだ理由
今回の施主は自分自身だったので、もちろん自社でというのもありますが、自分で言うのもなんですが、リフォームといえば、的な明るく爽やかなイメージや、昨今のトレンドに乗ったイメージよりも、元々住む人にとって何が大切か?を考えてプラン提案した際には、お客様がはじめに伝えていただいたイメージや理想とは全く違う提案になることが多いです。それでも色や配置など、可能な限りお客様の希望に沿ってコーディネートしているので、まったくの自分らしいリフォーム提案とはどのようなものだろうと好き勝手したく設計しました。実際に見てみると別に形や色に滅茶苦茶奇抜!ってわけでもないですが、提案してもなかなか採用されない、でも是非におすすめしたいアイテムを採用していきました。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/大収納を兼ねるカーペット敷き小上がり
IDEAL
どんなお家が理想でしたか?
リビング空間。8帖にソファ、ピアノ、座卓、壁掛TVなど、一般的なリビングの配置でくらしていたものの、床のカーペットに直に座る生活スタイルである我が家にとって、実際の人がくつろぐ精神的な有効面積としては、動線やソファ上、ソファ横の角の空間などを除くと8帖のうち1帖と少ししかないことに気づき改めてびっくりしました。また、物が雑多に広がる状況が常態化してしまい、より部屋が狭く感じていたため、いかに物が整理整頓されており、床面積を最大限利用できるかを考え、リビング空間の造作設計で問題が解消できるお家にしたかったです。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/4帖の小上がりリビング
IMPRESSIVE
今回のリフォームで印象的なこと
今回、家を広くしたいためのリフォームでしたが、キッチンもリビングも、部屋を広げる!とは真反対に、2mや3m近くあった隣接部屋との開口部を80cm程度に減らし壁を増やす設計にしました。縦続きに3部屋の空間をあえて区切ったことで、部屋が狭くなるかと思われがちですが、部屋間の開口部を生活動線にあわせて一直線にしたことで、空間のつながりを感じ、壁ができたことで壁の両面に物を置いても許容できる空間ができたことで、見えない部分が出来、視覚的なごちゃごちゃを減らし、1部屋1部屋を広く感じることができました。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/見える収納は飾る収納
CHANGE
リフォームの前後で変化したこと
リビング8帖のうち、4帖を小上がりにすることで、この4帖空間でも親子3人が別々に楽しみをもって生活しています。また、縦続きの3部屋間に壁をしっかり設けることで、ちょっと1人になりたいときには、プライバシーを保って、でも同じ空間にいる安心感があります。難点としては、数年前に子供部屋用にとリフォームした部屋が別であるのですが、そこを使わないで済むくらいに家族3人がそれぞれの時間を楽しめるようになってしまったので、子供部屋リフォームの役立つタイミングが大分先になってしまいそうな感じもします。
Renovation by woodteckimura
昼撮影/一部壁を立上げて収納力を確保
AUTHOR
蝦名正行
営業からプラン設計、現場管理までを担当新しい音楽に出会うのが好き。
昭和58年生-青森県出身-2002~京都在住-乙女座-O型-趣味:写真-資格:運転免許-禁酒禁煙中-職種(営業-現場管理-空間設備提案-造作家具提案設計-インテリア提案-照明他コーディネート)職務経歴(不動産賃貸業-デザイン業-WEB通販業-健康食品メーカー-動物病院-人形作家)
CONSEPT
間仕切部屋を広く使いたいと考えたとき、隣接する部屋を一つにして大空間にしたい、という意見をよく聞きますが、私はあえて間仕切りをオススメしています。広さ、というのは容積の大きさに目が行きがちですが、物が点在し散らかって見える12帖の収納のない空間と、2帖の収納にスッキリと使い勝手良く物が収められ、8帖の空間には無駄なものがなく広々と使える空間であれば、精神的な広さを覚えるのは後者だと考えています。
空間プランに必要なこと
①物の量の把握、
②物の住所の把握、
③動線と有効範囲の計算、
④造作物や収納、
インテリアのサイズの把握
などなど、様々な要素が必要となります。
収納をするための収納箱。同じ容積であっても、サイズがバラバラなものと、高さや奥行きが揃ったものを見比べると揃っていたもののほうが美しく整っていると印象付けられます。
リフォームをする際には、経年劣化で汚れてしまった設備や壁紙の入換をして心機一転と「真新しいイメージの白」を選ばれる方も多いです。白い壁紙や住宅設備は明るく新鮮ですが、せっかくのリフォーム、もっと色で照明で造作家具で冒険したらいいのに!といつも思います。真っ白で広くスッキリした空間は、リフォーム直後の何もない空間なら広く見えますが、実際に生活すると、どうやっても物は散らかるし、家具が入ると色も統一が難しい、広く見せるために取った壁は色んなところが目に入って気が休まらない・・・。そんな事にならないために私は、実際の生活を何度も何度もシュミレーションした上で空間提案をさせていただいています。
この自邸の8帖のリビング空間、8帖のキッチン空間は万人受けするものではないかもしれませんが、私の建築に対する哲学を込めてプランしています。入換だけの部屋づくりで満足できない、自分だけの家造りをリフォームで叶えるご相談をいつでもお待ちしています。