国民的アイドルから地下アイドル、有象無象のアイドルというアイドルが跳梁跋扈するこのご時世。2人組、3人組、ソロアイドルから、つんく。プロデュースのハロプロを皮切りに多人数グループ化し強大なうねりとなり社会現象とも化しているアイドル戦国時代か地獄かといった昨今。
かわいい、を体現するアイドル(偶)像。大多数のかわいいが集合体となった中では、アイドル=かわいいの概念を超えて、かわいくないアイドル、という概念すら生まれつつ有る。もはや哲学である。
古くは学生服に統一された中、マジョリティへのアンチテーゼとして短ランや裏地刺繍、ボンタンを履いたりすることで、個性を主張したがる若者がいたものだが、原宿系などで見られる何にも縛られない個性を主張する風潮が全体に波及することで、大局的には没個性に収束してしまう現象がままある。
アイドルという概念も近い内に瓦解し、再構築するのだであろうか?
とはいえ、奥さんが欅坂46が好きなくらいで、私自身好きなアイドルグループも推しメンもいるわけではないし、アイドルについてあれこれ考えたりもしたことはないのですが、折角の機会ですのでちょっと考えてみたのが上記です。
表題のアイドル「ZOC」について。
私がこのグループを取り上げたかったのは、率いている人間が「大森靖子」だから、という理由くらいしかありません。もちろんZOCのグループサイトをみてメンバーのプロフィールを見てみるとMissIDオーディション受賞者がならんでいるのですね。このオーディションのコンセプトもなかなか変わっています。
大森靖子を除く5人中4人がミスID受賞者。残りは「生ハムと焼うどん」の『西』の方。大森靖子と西井万理那がいるだけでも胃もたれする感じなのに、少年院あがり、結成後速攻脱退するメンバーなど個性豊かな面々。楽曲自体は冒頭に貼った「ZOC実験室」の1曲しか未だ発表されていないのでどんなグループで、どんな活動がされているのか未知数な部分も多いグループです。動画などでは主にミスIDの3人で出演していることも多い印象。
「ZOCとは”Zone of Control”の略、ウォー・シミュレーションゲームやシミュレーションロールプレイングゲームで用いられるゲーム用語です。簡単にいえば、ゲームにおける「支配領域」の概念のことです。そこに、常に提唱している「孤独を孤立させない」の意味を持たせ、このユニットにおける「ZOC」とは”Zone Out of Control”とし、孤立しない崇高な孤独が共生する場所と定義します。ZOCは固定したり、流動的になったり、弾性的に様々な形で形成される。そしてZOCは、ZOCが影響を与え受ける全ての存在と繋がって存在します。私はZOCのプロデューサーではありません。一緒に戦い、一緒に遊ぶ、同じ心に黒い穴の空いた共犯者です。そして、わたしたちZOCの共犯者に、あなたもなってほしい」
超歌手 大森靖子
私は断然、香椎かてぃ推しですね!